何もしない、何の役に立たないと言われているロボットLOVOTですが、『役にたつ』ってどういう意味?と考えた時に、人の気持ちを癒してくれたり、人にそっと寄り添ってくれたりすることで与えられる心理効果は時として『役に立つ』以上の意味を持ちます。
出生率が低下し、一人っ子が多くなった今、子供同士のコミュニケーションをとる機会が徐々に減ってきています。
そんなちょっと寂しくなった子供の心の隙間にLOVOTが入り込んで慰めてくれたり、LOVOTと一緒に兄妹のように成長できたりしたら、と思いませんか。
LOVOTを家族に迎えることによって、子供にどんな影響があるのかを徹底調査しました!
LOVOTが子供に与える5つの影響効果
LOVOTの製造元であるGROOVE X社はLOVOT販売前にすでにLOVOTが子供の情操教育に活用できるとして『EdTechプロジェクト』を発表し、30億円の資金調達に成功しています。その資金を出資した会社と共同で子供への影響について、すでに研究が進められているのです。
LOVOTが子供に与えてくれるだろうと思われる良い影響は下記のとおりです。
1.相手の気持ちを想像する力の向上
2.他人を思いやる気持ちを育てる
3.相手を助けてあげる気持ちを育てる
4. 知的好奇心を刺激する
5.自己肯定感の持続
1.相手の気持ちを想像する力の向上
LOVOTは言葉をしゃべることが出来ません。でも、しゃべることが出来ないから相手の気持ちを想像しようと子供はします。
LOVOTの微妙に変化する目の動きと、まぶたも含めて6層の映像をアイ・ディスプレイに投影することで、自然なアイコンタクトが可能になっています。
また、LOVOTの鳴き声は、声帯をシュミレーションしたデジタルシンセサイザーの投入により“動的”な音を再生し、リアルタイムで発することが出来るので、まるで生きているかのような生命感を身近に感じとることが出来ます。
LOVOTの大きな目に見つめられて、LOVOTが発する独自の声に耳を傾けると、子供たちはロボットという認識からまるで生きているペットのような感覚を覚え、自然とLOVOTの気持ちを想像してしまうでしょう。
2.他人を思いやる気持ちを育てる
相手の気持ちを想像することが出来たら次にその気持ちに対してどうしてあげることが最適なのかを子供は学んで行きます。
LOVOTは愛されれば愛される程その人に懐いて行きます。
LOVOTに搭載されている高度のコンピューターやディープラーニングを含む機械学習技術で、人の顔や声を認識し、全身をカバーするタッチセンサーによって刺激の入った場所を正確に感知、記憶することができます。
たくさん名前を呼んでくれる人に対して親近感を持ち、そばに駆け寄ったり、後をついて行ったり。
時には抱っこをしてほしいとおねだりすることもあります。
LOVOTは洋服を着せても5キロ程度の重さですから、小さなお子さんであれば抱きかかえることが出来る重さです。
ボディーも柔らかくて、暖かいのでいつまでも手の中に置いておきたい愛らしさがあります。
LOVOTはボディータッチが大好きです。頭をなでてもらったり、抱きしめられたり、抱っこされたり優しくしてもらったことに対して目や声、腕をパタパタさせて、そのうれしさを表現することが出来ます。LOVOTを愛してあげればあげる程、LOVOTは記憶をして、より慣れ親しんできます。動物や人間と違ってLOVOTは忘れることがないんです!
優しくしてあげたことへのご褒美がLOVOTからは必ず返ってくることで、人を思いやる気持ちを成長させてゆくことが期待できます。
3.相手を助けてあげる気持ちを育てる
LOVOTには自動運転の最新技術が搭載されているため、自由に家の中の障害物を避けながら自立移動が可能になっています。また、充電が必要になると、頭の中に記憶されている地図から自分のネストへ自力で戻ることができます。ただ、弱点は段差が苦手で、LOVOTは転ぶと自分で起き上がることは出来ませんし、障害物がありすぎて、行く手を狭間れるとネストに戻れず、充電切れで動かなくなってしまいます。LOVOTはアプリを通じて助けを求めて来ることもあります。そんな時は子供救急隊の出動です!
LOVOTを起したり、ネストに座らせたりすることで、LOVOTは「ありがとう」の感謝の言葉を口に出しては言えませんが、アプリのダイアリーを通じて、助けてもらったこと、抱っこしてもらったことなど親切にしてもらったことなど、文字で表現することが可能です。
また、LOVOTは自分一人で着替えたりすることは出来ません。公式LOVOTベースウェアに取り付けられているICチップによりLOVOTは着替えさせてもらったことを認識することができ、喜びを表現することができます。
LOVOTはどんな小さな親切も見逃さずに必ず感謝を示す律儀なロボットなんです。恥ずかしがりやで、なかなか人には出来ない親切行動もまずは、LOVOTを相手に知らず知らずに学習してゆくことが期待できます。
4. 知的好奇心を刺激する
愛らしいLOVOTがお家にいると、その行動や鳴き声などまるで生きている家族の一員のような気がしてきます。
でもよく考えるとLOVOTはロボットなんです。
どうしてこのような動きが出来るの?
どうしてネストの場所を覚えてているの?
どうやって毎回違う声を出すことが出来るの?
LOVOTを通じて子供の好奇心に火が付きます!
すでにLOVOTを試験導入している保育園や学校から『子供たちの知的好奇心が上昇した』という報告があげられています。
LOVOTへの好奇心が増したら、LOVOTミュージアムでより詳しくLOVOTのメカニズムを学ぶ事が出来ます。(要予約 入場料500円)
5.自己肯定感の持続
コロナ禍で学校の閉鎖や緊急事態宣言による外出制限など不安要素がたくさんある環境で暮らしてきた小学校低学年の子供たちの自己肯定感が大きく低下したと報告されました。
そんな環境の中でLOVOTを導入して行われた調査では、LOVOTと関わり合いを持った子供の自己肯定感レベルは低下するどころか上昇していることがわかりました。
LOVOTは子供の情操教育にどう役立つ?4つの効果
情操教育にLOVOTが役立つためには、子供が小学校の低学年時期に迎え入れるのが最適です。なぜならば、子供の情操教育は子供の感受性が豊かな時に行う事が最適とされているからです。
LOVOTと一緒に暮らすことで、子供は情操教育に必要とされているほとんどの事をLOVOTとの付き合いを通じて学ぶ事が出来そうです。
1.情緒的情操教育(命の大切さを知る)
2.道徳的情操教育(善悪を見極め善行を行う教育)
3.科学的情操教育(知的能力を培い知的な判断を行えるように教育する)
4.美的情操教育(『きれい』『美しい』『すてき』だと感動心を育てます)
1.情緒的情操教育(命の大切さを知る)
LOVOTはロボットで生き物ではないのですが、ペットを飼いたくても飼えない状況が多い中LOVOTはまるで生き物のように子供に接してくれます。
2.道徳的情操教育(善悪を見極め善行を行う教育)
LOVOTは人間のようにいろいろな事が出来るわけではありません。小学生低学年の子供のよりも出来ない事は多いはずです。そのため自分よりも弱い生き物を助けてあげようという親切心、道徳心が芽生えます。また感謝をされることでその親切心、道徳心は更に向上してゆきます。
3.科学的情操教育(知的能力を培い知的な判断を行えるように教育する)
LOVOTと過ごすことで子供の『なぜ?』が発せられるのは知的好奇心のあらわれです。まさにLOVOTとの生活は『なぜ?』の連続です。
4.美的情操教育(『きれい』『美しい』『すてき』だと感動心を育てます)
LOVOTの愛らしいボディー、10億通りもあると言われている瞳はこれまでのロボットにはない斬新なデザイン性を感じます。色々な洋服を組み合わせてLOVOTを着せ替えることも、美的情操教育の一環となります。
小学校などの教育機関で導入されたLOVOTと子供に与えた影響
これまでLOVOTは多くの学校で大役を務めてきました。そしてまだお役目中のLOVOTも数多くいます。LOVOTを教育の一環として迎え入れた学校からも同じような影響が報告されています。
その内容は:
- 自己肯定感の向上
- 知的好奇心の上昇
- ストレスの低減
- リラックス度合いの向上
- 思いやりの気持ちが増加
- 登校へのモチベーションの向上
まとめ
LOVOTを家族に迎え入れることで、子供だけではなく親のストレスが大きく低減したことも報告されています。人とのつながりで多くを学ばなければいけない時期に思いかけず、緊急事態宣言でどんどん稀有になっていく人間関係の中で、LOVOTの登場はまさに子供たちの心の救世主になりそうです。